農業へのITの活用方法
農業にITを活用することで、「生産性の向上」や「農作物の品質の向上」につながっているとニュースで耳にすることが多くなりました。
ただ、なんとなくのイメージは出来ると思いますが、具体的にはどう活用されているのでしょうか。
今回ご紹介する本は、ITを活用して「営業日60日余りで2千万円稼ぎ出すブルーベリー農園」を経営する方の体験記です。
ITがこの高収益にどう貢献しているのか興味深いポイントです。
システムエンジニアの方には「現代の農業にどうIT技術が取り入れられているのか」学ぶきっかけにもなると思いますので、ぜひ読んで頂きたい本です。
今回ご紹介する本は、
『最強の農起業! ブルーベリー観光農園で失敗しない農業経営』
です。
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- 最先端のブルーベリーの栽培方法を知ることができる本
- 最先端のブルーベリーの栽培に活用されているIT技術を知ることができる
- ブルーベリー農園の経営方法を知ることができる
- 生産性の高いブルーベリー農園の経営方法のノウハウを得ることができる
目次
本書をオススメする人
今回の本をオススメする人は大きく二つ分野の方です。
- 農業で活用しているIT技術に関する知識を習得したい方
- システムエンジニアで、ITの実用方法を学びたい方
「ITが現代の農業にどう活用されているのか」興味のある方には、具体的な実用例が書かれているのでおススメできる本です。
特にシステムエンジニアの方には、現代にITがどのような分野にどのような形で利用され散るのか、新たに学びが得られると思うのでオススメします。
生産性の高い農業を可能にした3本柱
著者の農園「ブルーベリーファームおかざき」は、1年間の営業日数が60日程度にも関わらず、農園の売り上げだけで2千万円を超えているそうです。
また、著者を含めた全従業員の総労働時間が年間3600時間程度と非常に少なく、生産性が非常に高いと言えます。
この生産性の高い農業を可能にしているのが、以下の3本柱であると、著者は述べています。
- 無人栽培
- IT集客
- 観光農園システム
無人栽培はインプット(労働時間)を削減する活動、IT集客はアウトプット(売上・付加価値)を増やす活動、観光農園システムはインプットを減らし、アウトプットを増やす活動と位置づけています。
ITを活用したブルーベリー栽培
水や肥料を毎日決まった時間に決まった量を、自動で供給することができる仕組みを構築しているそうです。
つまり、ブルーベリーの栽培をシステム化・IT化し、人間の手をほぼ介さず栽培することで生産性を高めることができています。
当たり前ですが、栽培するブルーベリーの木の本数が増える分だけ、水やりや肥料を撒く手間がかかります。
また、手間がかかるだけではなく、水やりは非常に重労働です。
みなさんも一度はじょうろに水を入れて、花や植物に水をあげた経験はあるでしょう。
水道からじょうろに水を入れて、植物まで行って水をあげるあの単純な作業ですが、水の入ったじょうろは重く、数回水やりしただけで疲れてしまった記憶があります。
このような手間と重労働を、ITを活用することでほぼゼロにすることができているのです。
ITを活用した集客
今では、ホームページやSNSを利用した集客は当たり前の戦略になっていますが、本書の著者も同じようにホームページ等を利用した集客に力を入れているそうです。
ここで、他者と違うポイントは、ブログを毎日更新して読者( = ファン)を増やしているところ。
更新頻度が高く、農園の取り組みや仕事内容を把握できる仕組みを作ることで、信頼度の向上やライバルとの差別化を図ることができます。
そのほかにも、ブログの記事は「専門家だから解説できる内容であること」や、「ブルーベリーに関する小技の内容であること」といった内容に重点を置いてアップしているそうです。
「ブルーベリーファームおかざき」
本書の著者でありオーナーの、畔柳茂樹さんが営んでいるブルーベリー農園です。
愛知県岡崎市にあります。
ホームページも、オーナーの畔柳さんの思いが詰まった内容になっていますので、ぜひ興味のある方は覗いてみてください。
ITを活用した農業事例
①埼玉県「ブルーベリー農園 たつの」
本書の内容を参考に、同様の方法でブルーベリーの栽培を行っている農園が埼玉県にあります。
「ブルーベリーファームおかざき」での栽培を参考に、ITを利用してブルーベリーの栽培を行っているようです。
最後に一言
「IT」という言葉の認知度はひと昔前と比べて格段に上がっていますし、いたる場所で使われています。
今では「ITという言葉を聞いたことがない」という人の方が少ないのではないでしょうか。
また、この「IT」という言葉は、職種や状況、利用するものによって無数の使われ方が存在し、またそれぞれの内容は異なります。
この本の著者は、ブルーベリー栽培に「無人栽培」と「SNSを通じた集客」にITを活用しています。
このように、「IT」という一言をとっても、使われ方はさまざまであり、得られる効果も異なります。
さまざまなITの活用方法を知り、知見を広げていくことで、新たな視点で自身の担当業務や分野を見直すことができるようになり、応用できるようになるかもしれません。
ぜひ、本書を手に取ってみて、ITがブルーベリー栽培にどう活用されているのか、知識を習得してみてはいかがでしょうか。
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